高山寺(こうざんじ)

作詞家永六輔といずみたくの『女ひとり』に出てくる栂尾(とがのお)の高山寺(こうざんじ) をご紹介させていただきます。歌では『大島紬につづれの帯で』と京都観光 秋の季節に高山寺に訪れている設定になっています・・。そうなのです 京都観光 紅葉で有名なんです。

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高山寺は京都の北西に位置し、周山街道(しゅうざんかいどう)とよばれる国道162号線沿いにあり、川端康成の小説『古都』の舞台の、北山杉で有名な中川を通り『重要伝統的建造物群保存地区』に選定されている美山町へ通じる風光明媚な街道にあります。

その街道を京都宇多野からすぐの長刀峠を越えた右京区梅ヶ畑(うめがはた)栂尾に高山寺があります。栂尾・槙尾(まきのお)・高雄(高尾)(たかお)を総称して三尾と呼び、高雄ドライブウエーからの眺めが美しい紅葉の錦雲渓と呼ばれる渓谷があり・紅葉・古刹(こさつ)の名所、一般的には高雄として知られています。

とくに栂尾の高山寺は 、古くから文化財の宝庫といわれ、鳥獣戯画(国宝)など鎌倉時代を中心として国宝・重要文化財は一万余点にも及び、世界遺産に登録されています。

寺伝によりますと、山号を栂尾山といい、古義真言宗(こぎしんごんしゅう)の別格本山です。
鎌倉時代の初め、この地にあった天台宗の古刹・度賀尾寺(とがのおでら)が神護寺の文覚(もんがく)上人によって復興され、神護寺の別院となりましたが、しかし、間もなく荒廃し、建永元年(1206)、後鳥羽上皇の命を奉じた明恵(みようえ)(のちの高弁)上人が華厳宗興隆の道場として再興したのが、現在の高山寺の始まりです。
それ以後、朝廷や幕府の崇信も厚く、建物や寺領の寄進も続いたが、応仁の乱で衰微(すいび)し、近世になって豊臣・徳川両氏の保護もあって寺観もやや整備され、これまでの華厳・真言の兼宗をやめて真言宗に転じた。とあります。

北山杉(きたやますぎ)の里にあり清滝川の清流に臨み、寺域は老木に覆われた高山寺、森の中に建物が点在しており、秋には紅葉の中にお寺、まさに山寺という感じの寺です。

そんな京都の自然な紅葉は如何でしょうか!
紅葉 見頃は少し遅くなるようですが!